子供の世界ではいじめが無くなりません。ほんと悲しいことです。しかし大人の世界でもいじめというか「のけもの」にされることがあるのも事実です。
アートの世界に入る前は芸術家とは変人と思っておりました。子供の頃の岡本太郎氏のあのテレビCM「芸術は爆発だ!」普通の大人とは思えませんでした。
13年前のアートに足を突っ込んだ時に知り合った川崎太一はまさに爆発作家で初対面の時に飲食店で食事をし支払いは「芋天」(認められませんでした)という普通の人とは違うインパクトを与えてくれ、その後も様々な爆発行動を披露しますが、作家としての実力派は高知県は大先生とされています。しかし鬱病のため爆発行動で多くの方が付き合いを辞めていくさまは悲しいです。そんなこんなで、変人とされる作家が意外と少ないことも事実。真面目に制作をし高知県展(高知で一番権威のある公募展)にセコセコと出展し高知でのキャリアアップするのです(川崎太一は高知県展で無監査なのです)
ある環境団体の方から「たのしい環境の話をするので遊びに来て下さい」と言われ集まりに参加したら、参加者15名程度の方々が輪になって座っています。自分もそこに座り参加したのですが、環境の話かとおもいきや代表らしき人物が「仲間とは何か」と質問をぶつけてきます。それを一人ひとり語るわけですが、全員が自身の不幸な過去を語り出すんです。「昔いじめられた…」「会社で孤立している」などなど。環境の話じゃないやんってツッコミを入れたいが今回初参加なのでおとなしくしていると自分の番が来ました。その時発言した言葉「仲間意識が仲間はずれを生み出す」の一言で環境団体から仲間はずれにされる結果になりました。同調することの大切さを学びました…てか環境関係ないやん!
新しいギャラリーを立ち上げ利用してもらう作家を集めなければいけないのですが、正直面倒くさい作家もいるのが事実。しかし発表したい気持ちを実現させるのもギャラリーの使命(生活費の為もある)なので、審査なんてものはありません。
昨年ギャラリー工事中に大きな丸メガネのおっさんが来ました。正直コミュニケーションを取ることが難しい感じの人でどうも、うちのギャラリーで個展をしたいとのこと。開催することになりましたが、高知の先輩作家からは「あいつはトラブルメーカーだから面倒くさいぞ」「危険人物なので見に行きません」などなど別に教えてもらわなくても良い情報なのですが、いろいろと言われました。個展が始まると丸メガネおっさん作家は高知新聞に行き新聞記者に「俺の作品を新聞に載せろと」と毎日抗議をします。担当記者が困っていると噂を聞いたので連絡すると「あの作品は新聞に載せるクオリティではない。岡本もそう思うよね?」なぜか質問。「そんなことは記者である本人が決めることでしょ!どんだけ小心者なん」と怒りプンプンで伝えますが、困る困ると言い続けるので「ハイハイわたくしが丸メガネを説得するします」で記者は納得してくれました。そんな丸メガネおっさん作家の個展は自分はカッコいい展示だったと思っています。

地方のアート事情 のけもの編