アートってお金かかるしビックリするほど儲けることが出来ません。高知の老舗ギャラリーなど作品が売れなければ心優しいオーナーが買い取ってくれるそんなほのぼの風景があるから、ギャラリー経営がうまくいかないのでしょう!お金持ちにしか出来ません!
沢田マンションギャラリーは自主運営なので、販売手数料は貰わずみんなの年会費のみでまかなっていました。なかには100万円も売る作家もおり、ほんと羨ましい限りです。
お金がなければ無いなりにやろうをスローガンに運営をしていましたが、巨大プロジェクトが舞い込んできたら、どうしても必要な物がお金。
ギャラリーを立ち上げて4年目に飲みながら5周年企画を話し合ってたのですが、酒も入っていたので気楽に奈良美智さんのTwitterに「高知に遊びに来てくださーい」のリツイートから沢マンギャラリー最大級観客動員の「3日間奈良美智・ドローイングショー」が実現しました。開催するにあたりお金がいるんですよね…今回の展覧会は販売しないので、自らお金を用意しなければならず、いろいろな諸費用●▲■万円ぐらい必要なんです…
アートプロジェクトといえば助成金、「助成金に頼ってる団体なんてダサい」と言い続けていた自分を恥じながら、コツコツと高知県文化財団の助成申請書類を書くわけですが、あの奈良さんの展覧会、落とすわけ無いわと余裕で書いていましたら、思いっきり落とされました。
だいたい助成金ってかなり前から申し込まないともらえないものが多く、目の前真っ暗になりましたが、高知県が新しく創設した文化助成金が誕生したことを教えてもらい、申込にも間に合うぞと、今度はギャラリーメンバーが集結し知恵熱が出るほど考え無事に合格。
それでも予算が足りず沢マングッツを強引な販売で10万円を稼ぎだし、なんとか展覧会は無事終了。
助成金をもらった団体が集まり結果報告会なるものがあるのですが、各団体が今後の参考にと意見を求められたのですが、企画終了後の処理として、予算書を提出するのですが、何に使ったかの証拠となる領収書の提出が無いんです。なので「来年から領収書の提出が必要」といった瞬間にざわざわは始まり、「お前余計事言うな」と無言の視線と事務方は仕事が増えるから現実的ではない…元朝日新聞社の記者はアートでそこまで求めたらダメだよ、なんて言う始末。これだから助成金て嫌いなんだー!
ギャラリーとお金