それは、トラブル!全く違う価値観の人達が集まるわけですから、意見の対立から男女のほにゃららなど、色々あるわけですが、沢マンギャラリーの基本的理念でもある「みんな平等」が諸々のトラブルの源泉になる場合が多いです。
沢マンギャラリーは自主ギャラリーなので、年ごとに集まったメンバーの会費で運営します。
約100万円の予算をどのように使うかメンバーミーティングで決めていくわけです。
メンバーも毎年半数は新規の作家で高知のベテラン作家から作品なんて制作したこと無い高校生や美術館の学芸員まで多種多様。1月のミーティングで代表などを決めるのですが、やりたい人が現れないので、毎回自分がしゃあなしに代表になる形です。
7年間続けたわけですが、盛り上がる年やダラダラな年などムラが出るんですよ。
自分自身、不完全な人間なもので好きな人嫌いな人めんどくさい人などおりますので、依怙贔屓が生まれてきます。そんな人々に囲まれて、「みんな平等」精神で突き進むわけですから歯車がガッタガタと回らなくなるわけです。
海外の写真家を招聘し沢マンギャラリーが企画写真展を開催する事になり予算案を決めていたら、お客さんが少ないと、赤字になる。何がなんでも二千人は入れないとまずいとメンバー同士でお客を呼び込むアイディアをひねり出すわけですが、アイディアを1つも出さずにすべての案に反対しかしない人が出現した時には、へそで茶を沸かすほどブンプン怒りながら「アイディアの一つでも出してから文句いえやー!」とギャラリーに響き渡り場の空気が悪くなるし、物事が進まなくなるのです。
「何でこんな奴居るねん」と夜な夜な考えただけで不眠症の日々が続き、なんだか虚無感だけが漂うわけです。自分にもっとリーダーシップがあればと悩むばかり…って平等だとリーダーが存在したらイカンよね。

人が集まると何が起こるか?