先週久しぶりに会ったK氏が「明才いままでありがとう」と今までそんなことを口にしたことなかったので「もう死ぬみたいやんか」とすかさずツッコミを入れるが黙っている。

自分がアートの世界に片足半分突っ込んだ頃に小学生低学年以外愛せないガチロリコンのS氏からの紹介で知り合った高知の偉大な画家K氏、お好み焼きを食べに行こうと誘われS氏のリヤタイヤが外れかけた車で国道を走れば警察見たらすぐ止められるぐらいの蛇行運転でK氏は窓から上半身を乗り出し天に人差し指を突きつけて「神は死んだー!」と叫びながらイオンまで走り続けるという衝撃的な初対面でアーティストってスゲーっと変に勘違いしたのはいい思い出です。
このK氏との付き合いは約13年にもなりますが、数々の伝説の持ち主。高知市の繁華街帯屋町の路上ミュージシャンのギターを奪いお気に入りのレッドチェッペリンを掻き鳴らし弦を切る。そのテンションで中央公園の交番の前を横切れば権力者が大っ嫌いのK氏は警官に中指を立てツバを飛ばしながら暴言を吐き暴れそのまま交番のトラ箱行き。すべてを見せつけるために素っ裸になり監視カメラに向かって皮っかむりを剥いてドヤ顔。そんなこんなで、トラブルも多数あり、出入り禁止のお店多数(K氏いわく高知の偉大な版画家は出禁が100超えなので大したことないそうです)ですが、絵の実力は高知県の権威の象徴「高知県展覧会洋画部門無鑑査」という最高称号の持ち主でもあります。無鑑査を勝ち取ると多くの方々から先生と呼ばれますが、まさにK氏は元高校美術教師のリアル先生でした。今は無職です。
知り合った当時は教師でしたが、問題教師として教育センターなる場所に配属されていました(推測ですが辞めさせるための施設)K氏は自分を教育センターに来いとお誘いが来たので、遊びに行けば施設内の図書室で大きな本棚をK氏はいきなり倒し「教材研究♡」そして散らばった本の上に予め用意していた大量の枯れ葉を撒きながら「教材研究!」と叫ぶのです。あまりにも馬鹿げているのでゲラゲラ笑っていたら職員が駆け寄り私に「お前は誰だー!」後ろから「逃げろ!」とK氏が叫びながら走ったのはいい思い出です。大量の退職金をもらい無職になるのですが、サブカルチャーにも詳しくエバにハマり(パチンコ)「今日も起動しなかった」と大金が消えていきました。お金がなければご飯が食べれない。そうです、栄養失調になりほとんど動けないガリガリ君にもなりました。
ココでは書ききれないほどの事件が有りすぎるのですが、そう彼は重度の鬱病なのです。大量の薬とアルコールで俺んちの畳をよだれだらけにしたり…と数々の迷惑を振りまき、バカ話で盛り上がりエキセントリックではあるが、自分としてはアートを教えてくれたような感じの先生みたいな感じですね。

黙っているK氏に「死ぬんだったら絵をちょうだい」と捨て台詞でわかれましたが、また会えると思う。

エキセントリック先生